ロックスターを夢見て熊本から上京してきたヒデノリ。
ライブ活動を生き甲斐とし、音楽活動に明け暮れる、中野在住のどこにでもいるミュージシャンだ。そんな彼が音楽業界で生きていくために学んだこと……。
このストーリーは彼の成長の記録でもあり、
音楽業界のガイドブックでもある。
次に俺はバイトを探してみた。
ライブ活動を中心にシフトを組めるようなバイト。。。
ん〜〜なんだろう。
やっぱり手っ取り早く居酒屋か。
しかし居酒屋だと、夜時間が取られてしまって感じのライブができない。
かと言って、昼の事務職にすると、週5がっつり時間を取られると、
ツアーに行きづらくなる。
夜に働く方法って何かないかな・・・
そう考えつつコンビニで求人情報を立ち読みしていた。
そうか、コンビニだ!!コンビニにしよう!!
コンビニなら特に時間の制限なく働くことができる!!
そう決めた俺は、早速コンビニの面接を受けてみた。
結果は不採用。
なぜなら俺は金髪だからだ。
ちょっとくらなら髪を染めてもいいいそうなのだが、
今回東京での活動ってことで、
がっつりブリーチして、半ば白くなってる俺の髪は、
ダメだそうだ。
金と気合を入れてブリーチしたのに、
いまさら黒染めするのは気が引ける。
一体どうすればいいんだ。
これが東京の壁だっていうのか。
俺は意気消沈し、半ば心が折れかけたまま、
渋谷のリハスタに向かった。
その話を待合室でメンバーにすると、
エオストレのベースである、
TATSUYEAHさんが「コールセンターなら結構融通きくんじゃん?」と言い出した。
「コールセンター?」
「そうコールセンター。コールセンターなら髪型や服装も自由だし、シフトもうまく組めるんじゃん?しかも新宿にオフィス多いはずだから、中野から通いやすいんじゃん?」
「マジっすか!?早速調べてみます!!」
まさに鶴の一声とはこのことだった。
帰宅の電車の中、俺はスマホで、
コールセンターのバイトを探してみた、
すると「時給1300円/週1以上/服装髪型自由」という見出しで賑わっていた。
こんな仕事があるのか!!
なんて自由なバイトなんだ。
そして時給がすげぇ高ぇ!!
熊本のコンビニの倍近くある。。。
東京。マジ凄まじい街だ。
無事採用され、
俺は新宿のコールセンターで働き始めた。
俺の東京での生活の足場は固まった。
あとはやるしかねぇってことだ!!